ファインダーシリーズ

〔BL小説〕

タイトルは『ファインダーの烙印』

「烙印」=刑罰として罪人の額などに当ててしるしを付けた焼き印。
(よくこんなタイトルが思いつくなとファインダーシリーズを見る度に思います(^^;)

 

まねあやの先生が描くBL漫画ファインダーシリーズ』のスピンオフ小説(著者:砂床あい先生)です!

漫画ではフリーカメラマンの高羽秋仁と、裏社会の実力者である麻見隆一とのラブストーリが展開されていますが、本作では麻見の宿敵、劉 飛龍〈リュウ フェイロン〉が主人公となっています。

 

『ファインダーの真実』から数ヶ月後のお話で、組織の重要機密を処理するために台湾へ向かった飛龍に事件が降りかかりーーというお話。

『ファインダーシリーズ』を“文章で読む”というのも新鮮味があって面白かったです(´▽`*)


『ファインダーの烙印』はどんなお話?

あらすじ

『ファインダーの烙印』 

著者:砂床あい/原作・イラスト:やまねあやの

あらすじ:豪華客船での麻見・ミハイルとの戦いから数ヵ月。 飛龍は極秘で台湾を訪れる。 それは、生き延び、その地で勢力を伸ばし始めている 兄・焔燕との決着をつけるために。 飛龍とあの男との再会、そして、陶の出生にまつわる秘密。 若きチャイニーズマフィアの頭首・飛龍に架せられた運命とは――!?
やまねあやの描き下ろしマンガも収録!!

(引用元:ビーボーイ

主要登場人物

劉 飛龍〈リュウ フェイロン〉:チャイニーズマフィア、白蛇〈パイシェ〉の若き頭首。

葉〈ヨウ〉:麻見の部下でありながら、彼の命で7年もの間飛龍の部下として仕えていた。『ファインダーの真実』後、姿を消したらしく……。

陶〈タオ〉:飛龍の小間使いとして傍にいるが、その出生には秘密がありーー。

焰燕〈ヤンツェイ〉:白蛇の正当な血筋を持つ、血の繋がらない飛龍の兄。『ファインダーの檻(ケージ)』で実父を殺した後、麻見の手により退けられた。

『ファインダーの烙印』ネタバレ感想

ファインダーシリーズ

高楼綺譚

舞台は台湾。

豪華客船での麻見と飛龍、ミハイルの戦い(『ファインダーの真実』)後、麻見の下には戻らずに台湾の食堂屋台で働いていた葉〈ヨウ〉の下に、現地の若者の恰好をした飛龍が訪れます

このシーンにやまね先生の挿絵が入っているのですが、いつもの飛龍とは違い、身を隠すためにフードを被っています。

……けれどその美しさは消せていないのですが(笑)

 

飛龍が単身で訪れた理由は葉にある依頼をするため。

ある人物を消して欲しい、と。

早速怪しい雰囲気に……(-“-)

 

そして依頼はもう一つ。

密かに付いてきた陶を香港に帰すこと。

陶は心配で付いてきちゃったんですね~。

以前日本で重傷を負って帰ってきたこともありましたから、危険な目に遭わないかと心配でしょうが無いんでしょうね(^^;

 

飛龍が去った後、葉は陶を捕まえて説得をします。

が、陶は強い意志を持って拒否。

反抗期に入った陶。

身長も伸び、変声期にもさしかかっていて、何故か彼の成長を感慨深く感じました(´ー`) (……親?)

 

そして葉との会話から、飛龍がどれほど陶のことを大切に思っているかも改めて確認出来ました♫

“裏切り”が当たり前の世界で陶は唯一信じられる存在。

考えてみると飛龍もまだ28歳ですもんね。

社会的に見てもとても若い。

その歳で巨大な組織を纏めていくのがどれほど大変かーー、麻見の手を取りたくなるのも分かります。

麻見は容赦なくフっていましたが……ドS(-“-)

 

話は戻り、この物語の本質に入ります。

飛龍はーー、血の繋がらない兄である焰燕〈ヤンツェイ〉(今は偽名を使っているよう)を消しに来たよう

焰燕は台湾に拠点を置き、裏社会の一組織を纏める立場におり、さらに最近になってミハイル・アルバトフと繋がりが出来たこと。

ロシアンマフィアが後ろ盾となると厄介な事が起こりそうですからね。

 

けれど民族的気質として“家族”を直接手にかける事は許されず、そのために葉に頼みに来た、と。

そしてーーー、陶は焰燕の実子であること。

これは……陶には何としてでも知られるわけにはいきませんね。

この秘密は重い……。

飛龍もこの歳にして色々と抱え込み過ぎて心配になりました(´・_・`)

 

 

無事に事は終わると思いきや、陶が焰燕の組織に浚われてしまい、単身で焰燕の下に乗り込みますが、陶を人質として捕らえられて、手を出されそうに。

焰燕が薬で身体がボロボロだったためにギリギリセーフだったものの、仮にも“兄”であるはずの焰燕の変わり様に切なさがこみ上げてきました……。

『ファインダーの檻』ではまだ気品があったのですが、落ちる所まで落ちてしまったようです。

 

飛龍は触れられた事に嫌悪感を露にしながらも、麻見の熱や唇を思い出して反応してしまうという……麻見を切実に求めていたんだな、と(:_;)

危ない所で葉が助けに入りますが、結局は陶に焰燕が父であると知られてしまったり、葉も怪我を負ったりと無事では終わりませんでした。

 

その後一旦葉の家に身を寄せるのですが……ここで濃厚タイムが。(陶は就寝中)

荒れ狂う気持ちを抑える為でしょうが……飛龍が下のはずなのに、文章やイラストを見ているとまるで飛龍が葉を喰らっているかのように感じました。

 

 

そしてーー朝となり、飛龍と葉は何事も無かったように過ごし、飛龍と陶は香港へと帰っていきます。

そして葉は前回殺しそびれた焰燕の抹殺へ。

元は組織の正当な後継者だった焰燕がこんな最期だなんて……お父さんが知ったら悲しむでしょうね(´・_・`)

 

最後に飛龍とミハイルの会話が出てくるのですが、二人とも煙に巻くのが上手くて( 一一) 

『ファインダーの最果て』まで読んだ私からすると、このミハイルが……あんな風になるんだな、と。

人って変わるんですね(^^;

 

 

ーーーという物語でした!

とてもざっくりですが^^

 

この事件を通じて、陶も変わっていくんだろうなと思わされたお話でしたね

飛龍は陶をマフィアには関わらせたく無いようですが、陶の願いはいつまでも飛龍の傍にいることなので、葉も言っていましたが飛龍の願いはきっと叶えられないと思います。

 

……そしてもう1点。

飛龍と葉の夜の時間……陶が見てしまったかもしれない描写がありました。

主人としてだけでなく、飛龍を愛する相手として視線を向ける日もそう遠くは無いのかもしれませんね。

 

また本編では秋仁も麻見も直接は登場していませんが、

秋仁が飛龍とメールのやり取りをしている描写があったり、(秋仁は割と下らないことを送っているみたいです(笑) そして飛龍もまんざらでは無さそう^^)

飛龍の記憶の中に麻見が何度も登場したりと、ちらちらと存在感はありました。

 

飛龍の切ない恋心と、麻見がいかに秋仁を大切に想っているかが伝わってきたお話でもありましたね。

描き下ろし漫画

飛龍と……20歳になった陶!?

20歳になっても相変わらず嬉しそうに飛龍のお世話係をしているのですが……姿はまるで別人。

 

背丈は飛龍よりも高く、筋肉もしっかりと付いており、あの可愛らしい陶はどこへーー状態(´ー`)

「大きくなりすぎ……」

なんて事を考えている飛龍に激しく同意です(笑)

 

が、結局それは飛龍が見た夢だったことが判明し、飛龍もホッと一安心(´▽`*)

ちなみに陶は雷が苦手みたいです。

怖くなって飛龍のベッドに潜り込むほど^^

 

個人的にはまだまだ可愛くてやんちゃな陶を見ていたいです(>_<)

最後に

飛龍の因縁の対決が一つ終わり、そして秘密が一つ増えた物語でした。

小説になると、ある程度自分の中で想像を働かせることが出来るのも嬉しかった点ですね^^

 

私にとって後味が良いお話ではありませんでしたが、飛龍や葉、そして陶の心境の変化や覚悟を砂床あい先生の濃厚で滑らかな文章で読めたので満足です♪

 

ファインダーの蒼炎【ネタバレ感想】

〔全巻〕ファインダーシリーズの順番/あらすじ/プチネタバレまとめ

 

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