〔少女漫画〕
読んだことが無い方でも、タイトルはどこかで聞かれたことはあるのではないでしょうか?
ドラマCD以外にもアニメ化、映画化までされており、一時期は街中のあらゆる所でそのイラストを見かけた作品です。
読んだ後は心がぽかぽかと温かくなり、少しだけ優しい気持ちになれます(´▽`*)
私は1話目で泣きました(笑)
『夏目友人帳』はどんなお話?
あらすじ
『夏目友人帳』~26巻(現在も連載中)
著者:緑川 ゆき(みどりかわ ゆき)
「妖怪が見える」という秘密を抱えた孤独な少年・夏目。強力な妖力を持っていた祖母・レイコの遺品である「友人帳」を手にして以来、妖怪たちから追われる羽目に!! 祖母が妖怪たちと交わした「契約」をめぐって、用心棒・ニャンコ先生とともに忙しい日々を送ることになった夏目は…!? あやかし契約奇談!
(引用元:コミックシーモア)
幼い頃に両親を亡くし、親戚をたらい回しされていた少年・夏目には妖怪が見える、声を聞けると言った不思議な能力が備わっていました。
その力は周囲の人間には理解されることは無く、彼は幼少期の頃から肩身の狭い思いをしてきたんですよね(´・_・`)
高校生となった夏目は父方の遠縁である、とある夫妻の下で暮らすことになります。
そこで夏目の祖母が作り、遺した『友人帳』という存在が発覚したお陰で良くも悪くも妖怪たちと深くかかわる事となってしまう夏目の物語。
彼の葛藤や成長していく姿に感動すること間違いなしです(:_;)
主要登場人物
夏目 貴志(なつめ たかし):高校1年生の少年。生まれながら妖が見えることで周囲から迫害されていた経験もあり、他人とは一線を引く節があるが心根は優しい。
ニャンコ先生:妖。封印されていたが、夏目の(押しかけ)用心棒となる。
夏目 レイコ:夏目 貴志の亡くなった祖母。『友人帳』を作った張本人。かなりの力を持ち、妖をボコボコにしてきた。
緑川 ゆき先生について
1998年に『珈琲ひらり』でデビューされています。
代表作は『夏目友人帳』。
アニメ映画化までされた大ヒット作ですが、実は先生の作品では『蛍火の杜へ』も映画化されています。
ご存じでしたか?
こちらも切なくて切なくて……でも記憶にしっかりと残る作品です。
個人的に緑川先生は淡いイラストを描かれる印象ですね。
だからこそ、『夏目友人帳』の切なくも温かくなる物語に合っているのかもしれません。
柔らかいイラストだからこそ活かされる物語。
見ているだけで心が落ち着いてくるよ♪
夏目友人帳の魅力
白泉社の漫画雑誌『LaLa DX』→『LaLa』で2005年から連載されている作品。
……もう15年以上も!
時間が経つのは早いなと感じます(´-`*)
2008年にはアニメ化、2018年、そして2021年にはアニメ映画も放映され、益々の人気作になっていくのではないでしょうか?
たまたま雑誌を購入した際に見かけ、優しいストーリーに惹かれて単行本も購入しに行きました(´▽`*)
魅力1~和の空間~
舞台は現代の田舎町。
夏目は高校生のため学校風景なども出てくるのですが、緑川先生の絵も相まってどことなく懐かしさを感じます。
そして日本古来より伝承されている“妖”は今作品に欠かせない存在。
出てくる妖たちも浴衣を着用しているので、余計に“和”を強く感じるのかもしれませんね。
やっぱり和服や日本伝統の雰囲気を見ると安心するんだよね♪
現代的で最先端な世界観の作品が多い中、少しの懐かしさと安心感を与えてくれる舞台にいつの間にか引き込まれています(´▽`)
魅力2~妖と人の交流~
多くの人間には妖の存在は無いものとされています。
見えないし、声も聞こえない。
ですが反対に妖は“全て”が見えています。
人間の醜い所も、優しくて温かい所も。
妖の性格も人間と同様に様々で、周囲に危害を加えようとする存在もいますが、反対に優しい心根で人間を助けようとする存在もいます。
“妖だから”・“人間だから”と一括りにして読んではいけません。
どちらかが傷つけることもあるし、癒すことだってあります。
また思いが通じないこともあれば……通じることも。
そんな奇跡のような瞬間を見れる時も来ますよ(´▽`)
温かくも切ない彼らの交流を、夏目を通して見ていくことになるんだね
魅力3~夏目の成長~
主人公である夏目は、その特殊過ぎる能力から周囲の人間の同意を得られず、一時は全てを拒絶して塞ぎ込んでしまう程追い詰められていました。
けれど『夏目友人帳』を手にし、ニャンコ先生や多くの人間、妖と出会っていく中で、“世界は決して自分を傷つけるものだけではない”と気付くのです。
物語りが進むにつれて妖にまつわる大きな事件に巻き込まれることも増えてきますが、最初は自分で勇気を振り絞って解決をしていたのに、徐々に仲間の力を借りながら乗り越えていくようになるんですよね。
人間や妖を信じれず、避けてきていた夏目の思いがけない成長。
決して早くはなく、一歩一歩踏みしめるように前へ進んでいくのですが、そこが読者を置いていかないポイントでもありますね(´ー`)
ゆっくり、ゆっくりと。
焦る必要はないんだよ
最後に
温かい空気感の中で物語が進んでいくので、どこか安心して見ていられますね(*´▽`*)
感動して泣くことはしばしばありますが……(笑)
そして夏目が真面目で好青年な分、ニャンコ先生が頑張ってギャグ担当を担ってくれています(笑)
可愛いけど、オヤジ。
そんな大人気なニャンコ先生もたくさん出てくる作品です(^^♪