〔ファンタジー漫画〕
LINEマンガで連載されている、原作は韓国小説のコミカライズ版の作品です。
たまたまネット広告で見つけて読み進めていく内にすっかりハマってしまいました!
作品の中の“悪役”(今回はソビエシュとロテシュ子爵)に重点を置き、ネタバレと妄想を交えた考察
ちなみに今回は第2弾です。
第1弾はこちら
悪役その2, ロテシュ子爵
題名には「ソビエシュ編」と書いているのですが、ソビエシュとラスタの言動で隠れがちなロテシュ子爵も立派な悪役だと個人的には考えている為、ちょこっとご紹介します。
ラスタの元主であり、彼女が皇帝の側室まで上り詰めたと知り、「自身の協力が無いとお前(ラスタ)は皇帝から直ぐに飽きられる」と脅しつつ金銭的な要求をしてくる子爵。
『再婚承認を要求します』の世界観だと“身分制度”は絶対的なものであり、ロテシュ子爵の考え方や行動は何ら不思議では無いのですが……。
彼がラスタを追い詰めたからこそ、彼女はエルギ侯爵(西王国の謎の男性)を頼り、余計な知恵を与えられた影響で結局はナビエが苦しむことに繋がったので悪い印象しかありません(>_<)
ラスタを追い詰めると結果的にナビエにも被害が。
彼さえいなければと何度思ったことか……
悪役その3, ソビエシュ
最後の悪役です。
ナビエを苦しめた一番の原因は彼にあると言っても過言ではないのでしょうか。
生まれた時から皇族として大切に育てられたソビエシュ。
幼い頃にナビエという婚約者と出会い、仲睦まじく成長し、無事に王位に就いてーー。
妻となったナビエは誰もが認める“完璧な皇后”。
何も問題が無い生活だったはず、なのに……。
皇帝としての言動
ソビエシュについては行動心理が理解し得ない部分が多く、考察が書きにくいのですが(笑)、まずはその行動をまとめていきます。
■ラスタを王宮に連れてきた際に、ナビエからの質問に答えずに怒る。
➡自分の行動に口を出すな、という意味。
■ナビエに相談もせず、事前報告も無く、ラスタを側室にする。
■通常であれば側室は公式行事には出ないはずが、率先してラスタを出席させ、ファーストダンスの相手とする。
➡本来、ファーストダンスは皇后であるナビエでなければならない。
■ラスタの言葉のみを信じ、ナビエの話を受け付けずに否定、また彼女自身を非難する。
■同じくラスタの言葉のみを信じ、他国の王族(ハインリ)に対して剣を向ける。
■ナビエが他の男性と話している、歩いているだけで非難。
■ラスタとの子を皇族にするために、ナビエと離婚し、数年後再婚する計画を相談もせずに決定。
■罪を勝手に作り、ナビエや彼女の兄に押し付ける。
➡離婚理由にするため。
……etc.
大まかに並べただけでこんなにも……。
自国の貴族だけでなく、他国の王族の前でも側室であるラスタを優先させてナビエをないがしろにしているにも関わらず、一方でナビエが他の男性と少し関わるだけで嫉妬するという……。
その行動が矛盾することにも気づいてなさそうですね(^^;
自分は王様だから何をしても良いと思っているのかと感じるよね!
根本的な問題点
“側室をとる”ということに関してはナビエ自身も覚悟をしていたように、皇帝である限り(残念ながら)不思議では無い行為ではあったのですが、問題はその後。
通常であれば皇后と側室は顔を合わせることは無いはず。
にも拘わらず、ソビエシュがラスタに礼儀作法の教育を怠ったことで、ラスタは王宮内を自由に動き回るどころか、ナビエにも頻繁に会いに行き、失礼だと思われる行動や発言を連発してしまいます。
その行動に対してナビエは当たり前の言葉で返答をするのですが、ラスタには理解できず、傷つけられたと感じて涙を流し、ソビエシュはナビエを非難してラスタを慰めるだけ。
そしてその繰り返しという……正に悪循環。
ソビエシュはラスタの純真無垢な所のみを愛してしまった為、礼儀作法についてはあえて教えなかったんですよね。
個人的には皇后であるナビエの他にも、臣下や他国の王族や貴族まで迷惑を被っている為、大国の皇帝としての素質が疑われるレベルの言動では……と問題が起こる度にハラハラしていました。
下手をすれば外交問題に発展するのではと(´・_・`)
ただこれまた残念ながら、ソビエシュには一切その自覚が無く「悪いのは周囲。純粋で傷つきやすいラスタは悪くない」とことごとく決めつけたまま、物語は離婚まで進んでいきます。
読者からすると、やりきれない思いでいっぱいです(>_<)
東大帝国にとっての不幸は、皇帝に意見できる者が少ないことかもしれないね……
愛しているのは誰?
ここまで書くと、ソビエシュのラスタへの寵愛は深いものに思われますが、彼の行動にはいくつもの矛盾があります。
ナビエの場合、他の男性と話したり、歩いたりしているだけで恋人かと疑ったり非難をしています。
一方でラスタが他の男性と話していたり、更に“仲良く”していても何も反応を示さない。
……嫉妬しないんですよね。
もしかしたらのお話ですが、幼い頃は沢山の笑顔を見せてくれていたナビエが皇后になった後、感情を顔に出さなくなったことで自分が愛されているか不安になり、感情を素直に表に出すラスタを気に入った、とか?
もしそうなら、ナビエにもラスタに対しても失礼だよ!
夫としても一国の王としてもその行動は納得出来るものが何一つ無く、彼には一番もやもやとした感情を抱きます!
ナビエと離婚後、数年後に再度彼女を呼び戻す計画を立てるソビエシュ。
ですが、作品タイトル通り彼女は予想外の人物と再婚し、彼の元へ戻ることはありません。
運命の瞬間、彼はどう思うのか、行動するのか、そして後悔はするのかーーと言う所が見どころですね。
最後に
『再婚承認を要求します』は割と悪役がはっきりしており、その行いは凄まじいものがあるので読んでいて分かりやすいのですが、ナビエがあまりにも不憫である為もやもやとしたストレスは溜まりがちです(笑)
ただ一人、はっきりしていない人物もいるのですが……。
ラスタに知恵とお金を貸すエルギ公爵の目的がまだ明かされていませんね。
彼はナビエにとっての敵か味方か。
ハインリの友人だと言っていたので、味方説の方が可能性が高い気もしますが。(だと良いなと^^)
その辺りの内容については再婚承認を要求します【ソビエシュとラスタの最後は?-ネタバレ考察-】でもう少し深く考察しています。