〔少女漫画〕
この作品の感想を一言で表すと「読むと自分も行動したくなる」でしょうか(*^^)v
ちょっと意外な特技を持った主人公に、綺麗な年上お兄さんが深ーく関わってくる物語✧
テンポが良いのでサクサク読めてしまいます♬
『V・B・ローズ』はどんなお話?
あらすじ
『V・B・ローズ』(ベルベット・ブルー・ローズ)全14巻
著者:日高万里(ひだか ばんり)
小物作りが趣味の高校生・あげは。でも腕前はプロ級☆ 大好きな姉の突然の「妊娠&結婚」宣言に納得出来ず、ケンカ状態に。気持ちを整理しかねて寄り道していたところ、お手製のバッグを持つあげはに近づいてくる謎の美人(?)が…!?
(引用元:amazon.co.jp)
シスコンの主人公、あげはが出会ったのは、フルオーダーのドレスを製作する『V・B・R(ベルベット・ブルー・ローズ)』の社長兼デザイナーの有坂 紫でした。
美人だけれど口が悪く、粗雑な紫に翻弄されながらも、姉のドレス作りを手伝っていくところから物語はスタート♪
ブライダル業界を舞台にしているだけあって絵柄はキラキラしていますが、“ドレス作り”がメインとなっている為、裏側の苦労や地道な作業を見ることが出来るのもポイント!
納期に迫られる中で、ボロボロになりながらもドレスや小物を製作していく姿にはプロの心意気を感じますが、この作品は少女漫画。
あげはの“青春”と“恋”もたっぷり詰まっているのが作品の魅力だと思います(*^^)v
主要登場人物
城井 あげは(しろい あげは):連載開始時は女子高の1年生。誰もが認める美少女。明るい性格で突っ走りがち。姉が大好きで、彼女の卒業高校に入学する程のシスコン。小物づくりが趣味だが腕前は素人の域を超えている。作品内ではよくバッグを制作。
自身もドレス製作に関わった姉の結婚式後、『V・B・R』でアルバイトを始める。
有坂 紫(ありさか ゆかり):連載開始時は22歳。美人だが口が悪く、すぐ手が出る。『V・B・R』の社長兼デザイナーで、仕事に対しては鬼のように厳しいが、普段は他人に対して思いやりも持つ、不器用な性格。
黒峰 巳艶(くろみね みつや):連載開始時は22歳。『V・B・R』のパターンナー。紫の中学時代の同級生でもある。仕事は正確かつスピーディーだが、おちゃらけた性格で、よくあげはに抱き着いたりしている。
登場人物の中でも上位の勘の良さを持ち、あげはと紫の仲を取り持つことも。
日高万里先生について
1995年に『君をのせて』でデビューをされています。
もう25年以上も活躍されているんですね!
代表作は『秋吉家シリーズ』。
シリーズに出てくる秋吉家の面々は、全員ではありませんが今回ご紹介する『V・B・ローズ』にも登場しており、その辺りも作品を読んでいく上で面白いポイントかもしれませんね(´▽`*)
先生の作品では『V・B・ローズ』、『ベリーベリー』、『天使1/2方程式』を拝読しているのですが、総じて可愛らしいテーマやイラストで乙女心をくすぐられると言うか、眺めているだけでワクワクしてきます♬
上記3作品の主人公は全員高校生!
それぞれにワンポイントの特徴が入った“青春”を送っているんだよ♪
『V・B・ローズ』は“ブライダル”。
『ベリーベリー』は“不思議な能力を持つ双子”。
『天使1/2方程式』は“美容ケアから始まる恋”。
どれも他ではあまり見かけないよね!
V・B・ローズの魅力
白泉社の漫画雑誌『花とゆめ』にて、2004年~2009年まで連載された作品。
ドラマCDも出ています♪
出会いはたまたまで、樋口橘先生の『学園アリス』を読むために雑誌を購入した際に初めて読みました。
「なんだこのキラキラは⁉」という衝撃(笑)
可愛い女の子と美しい男性が言い争いをしながら、素晴らしいウェディングドレスを制作していくという、ありそうで無かった物語。
しかもその言い合いがテンポも良くて面白い!
そしてドレスはデザインセンスが高くて素晴らしい(´▽`*)
それから単行本を買いに本屋さんまで走った記憶があります(笑)
魅力1~ブライダル業界~
女の子、特に10代の子は憧れる世界ではないでしょうか(´-`*)
キラキラの美しいドレスを身に纏い、大好きな人と愛を誓い合うーーロマンチックですよね♪
その、舞台裏が見れます!
『V・B・ローズ』内でのドレスや小物製作のシーンは勿論のこと、未来の新郎新婦に見せる模擬挙式に、新作ドレスのお披露目もするブライダルフェア……etc.
素敵なデザインのドレス、可愛らしい小物と共に、ブライダル業界を垣間見ることができます(´▽`)
あんな驚きシステムが入ったドレス着てみたい✧
魅力2~登場人物~
ドレスの製作陣はどれも個性派ぞろい✧
俺様社長兼デザイナーに、セクハラパターンナー、挙動不審なビーズ職人に、口の悪いコサージュ作家。
そして猪突猛進な女子高生アルバイト。
こんな人たちが、たった1度しか着ない特別なドレスを全身全霊で製作してくれるんです。
ある意味魅力的では無いですか?(笑)
各々の暗い過去やトラウマもストーリーに組み込まれており、時にハラハラするシーンも出てきますが、読んでいて落ち込み過ぎることはあまり無いですね。
彼らには強い絆がありますし、何よりこの作品では元気な人が多いので(笑)
中でもあげははいつもテンションが高くて見ていて安心できます(*^^*)
あげはを支えて物語に良い味を出してくれているんだ♪
魅力3~恋愛~
キラキラの世界観の中での恋愛は更にキュンと来るものがあります(*´▽`*)
中でも紫とあげはの様子は見ていて微笑ましいものがありますね♪
最初は犬猿の仲の二人でしたが(1巻であげはは紫に投げ飛ばされます)、徐々に二人の距離が近づいてくる所は見ものです。
あげははフラれるんじゃないかとパニックになっていましたが(笑)
恋愛音痴の二人がお互いの感情を確認し合い、職場恋愛する姿に見ている方もドキドキさせられます(*^^)v
そんな幼い頃から続いている恋なんて……羨ましい✧
最後に
“お仕事”の部分が前面に押し出されている作品で、主人公のあげは含め全員が働き者!
テンポ良く、着実に前へと進んでいく姿を見ていると、自分も何だか頑張りたくなる作品です♪
私はよく気分が落ち込んだ時のアドレナリンとして読み返しています。
そうすると「よし、がんばるぞー!」となるので(笑)
「頑張りたいけど、やる気が出ない……」。そんな時にお勧めの漫画です(*^^)v